筆者は、月間50万PVを超えるスポーツ情報サイトを運営しています。今回のテーマは、SEOに効果的な記事の文字数についてです。
結論から申し上げますと、2019年11月25日時点でのSEO対策において、コンテンツの文字数は検索順位に直接関係しません。
それでは、詳しくみていきましょう。
【ジャンル別】SEOに効果的な記事の文字数を調べる方法とは?
SEO対策で、コンテンツの文字数は影響しません。ここでは、SEOと文字数との関係性だけでなく、ジャンル別に適正な文字数を調べる方法まで解説していきます。
ジャンル別!SEOに効果的な記事の文字数を調べる方法は?
SEOに効果的な記事の文字数を、一部ですがジャンル別に表示してみます。
- 「アクセスアップ」(約7300文字)
- 「テニス 打ち方」(約7000文字)
- 「ブルーオーシャン戦略」(約2800文字)
- 「腰痛 治し方」(約5400文字)
これらのキーワードの文字数を調べる方法は次のとおりです。
- キーワードで検索1位表示した記事を開く。
- 記事内容をコピーする。
- 無料ツール「文字カウント」を開いて、テキストフォームに貼り付けて文字数を計測。
ここで表示される文字数は、指定キーワードで上位表示させるための目安になりますので、是非参考にしてみてください。
SEO対策とコンテンツの文字数との関係性は?
2019年のSEO対策において、コンテンツの文字数は影響しません。具体的にいえば、文字数が少なかったり、多かったりしても検索順位の変動に関係することはありません。
ただし、指定キーワードで上位表示するためには、現時点で上位表示している記事の執筆文字数を参考にしなければなりません。つまり、そのキーワードで上位表示を獲得するためには、それだけの文字数が必要ということです。
それでは、SEOにおいて文字数が関係なければ、何を持って検索エンジンは記事を評価しているのでしょうか。それは、この2つです。
- 検索意図に沿った網羅性の高い内容の記事
- オリジナリティの高い記事
他にも、検索エンジンの評価対象となっている項目はたくさんありますが、まずは上記2つを考慮した記事を執筆することが大切です。
長文記事などで文字数が多いとSEOに効果的?
2019年のSEOにおいて、長文で作成しているコンテンツは上位表示しやすいです。ちなみに、長文でコンテンツを作成する手法を「長文SEO」と呼びます。
この長文SEOが上位表示しやすい理由は、文字数が多いことから網羅性がGoogleなどの検索エンジンから評価されやすいためです。
このことから、文字数が多いというよりも、網羅性の高いコンテンツが上位表示しやすいということが理解できると思います。しかし、それだけでは不十分です。
2019年9月25日(日本時間)に実施されたGoogleコアアルゴリズムアップデート以降、
- オリジナルコンテンツの重要性
- 検索意図に沿った内容
が重要視されています。
つまり、今後は文字数が多いだけでは上位表示が難しく、検索上位を獲得するためには、検索意図に沿った内容のオリジナルコンテンツを執筆していく必要性があります。
ちなみに、コンテンツの文字数がSEOに影響を与えないことは、Googleのジョンミュラー氏が情報公開しています。
原文:
we don’t look at it like that we try to look at the pages overall and make sure that
this is really a compelling and relevant search results to users and if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not that’s essentially up to you翻訳:
私たちはページ全体を見て、文字数を確認するようなことはしません。本当にユーザーにとって魅力的で関連性の高い検索結果を表示していきます。文字数が多かったり少なかったり、また、大量の画像でも、それはまったく問題ありません。
つまり、コンテンツの文字数が500文字でも5000文字でも、文字数自体はGoogleの検索エンジンの評価には関係しないということです。
専門性の高いオリジナルコンテンツの文字数とSEOとの関係性は?
網羅性の高い記事ほど、上位表示しやすいといわれていますが実際は違います。
2019年9月25日のGoogleコアアルゴリズムアップデート以降のSEO対策において、「網羅性」とは、ユーザーの検索意図に沿ったあらゆる情報を網羅していることを指します。
つまり、文字数の多いコンテンツを公開しても、検索意図に沿った内容でなければ上位を獲得することは難しいでしょう。
さらに、2019年のSEOではEATの考え方が重要視されていますが、特に「専門性」についてはGoogleが公開している「検索エンジン最適化スターターガイド ~コンテンツを最適化する~」にて言及しています。
サイト内のコンテンツは、そのトピックの専門家が作成または編集するようにしましょう。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、ユーザーは記事の専門性を理解できます。
つまり、どこの誰がサイトを運営しているのかが重要視されるようになりました。例えば、筋トレサイトを運営していたとして、サイト内のどこにも運営者の体を鍛えた画像がなかったり、どこの誰かが分からなかったりする専門性の低いサイトは、Googleなどの検索エンジンから評価されにくいといえます。
網羅性の高いコンテンツの作り方は?
結論は次の流れです。
- 指定キーワードに対して検索意図に関連するキーワードを調べる
- サジェストキーワードを目次構成にしてみる
- 序盤でキーワードに対しての結論を述べる
- 例を挙げて具体的に解説する
- 逆説にて内容を補足する
- まとめる
2019年のSEO対策において、網羅性とは、検索意図に沿った内容でユーザーの知りたいあらゆる情報に網羅していることを指します。
そこで、まずは指定キーワードに対して関連する検索意図に沿ったキーワードを調べる必要があります。ユーザーの検索意図の調べ方は簡単です。ここでは、Googleの検索エンジンの入力フォームに「SEO対策」と入力してみます。
すると、
「seo対策 基本」、「seo対策 費用」、「seo対策 方法」など、検索エンジン内でオートコレクト機能が働きます。これは、ユーザーの検索数が多いキーワードが自動的に表示されるという特徴があります。このキーワードは、サジェストキーワードといわれています。
次に、サジェストキーワードをもとに目次構成を作ります。そして、序盤でキーワードに対しての結論を述べます。序盤で結論付ける理由は、Webユーザーの多くがキーワードに対しての答えをなるべく早く知りたいという目的を持っているためです。
目次構成に沿って具体的な内容を執筆しながら、逆説にて内容を補足していきます。そして、最終的に記事の全体をまとめるという流れです。
網羅性の高いコンテンツを作るコツは、いかにサジェストでユーザーの検索意図に沿ったキーワードを拾い出すことです。
ちなみに、網羅性による広い見解を示す方法について、Googleの「Googleウェブマスター向け公式ブログ ~良質なサイトを作るためのアドバイス~」で公式に発表されています。
- この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
- この記事は物事の両面をとらえているか?
- 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
- 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
- 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
- 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
- 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
まとめ
最後に、専門性の高いコンテンツにするためには専門知識を学ぶ必要があります。また、サジェストに沿った網羅性の高いコンテンツにすることで、Googleなどの検索エンジンからの評価を得やすいという特徴もあります。
2019年のSEOにおいて文字数は関係ありませんが、サジェストに沿って網羅性を意識することで結果的に必要な文字数が分かってくるということに繋がってきます。よいコンテンツを作成するよう心がけるようにしましょう。